確かな目標

今日のお話は…

昨日、高校2年生のS君が、文化祭の有志枠でピアノの演奏をする事になったエピソードを書かせていただきましたが、
今日は18歳のS君が何気なく口にした言葉が、とても印象的で、書きたくなりましたので、良かったら聞いてください。

18歳のS君は、高校2年生のS君の2つ上の先輩です。
高校も同じ学校に通っていたので、私が「昨日ね…」と、高校2年生のS君のお話をすると、18歳のS君が、
「うわぁ〜いいなぁ〜。僕も、文化祭で演奏したかったな〜」と言いました。

ずっとピアノのレッスンを続けて来て、
もう大人と言えるくらいの年齢になっても変わらずにレッスンに来てくれていて、
毎年ピアノ教室の発表会でも演奏してくれていたし、
中学校の頃は、3年間、合唱コンクールのピアノ伴奏者、と、ずっと人前で演奏して来た18歳のS君。

ところが、昨年は、こんなご時世により、ピアノ教室の発表会を開催しませんでしたので、昨年からは人前での演奏が出来ていません。

「去年は発表会ができなかったもんね…」
と、私が言うと、
「やっぱり、発表会はやりたいです。モチベーションにもなるし」と彼は言いました。
続けて、「次の発表会では、この曲を弾きたい!!絶対、弾きたいです!!」と、声を弾ませて言いました♪

18歳のS君は、クラシック作曲家の中でも、特にショパンの大ファンです♪
レッスンでも、よく、二人で、「ショパン様は天才だねぇ〜」「このフレーズ、最高だね〜」なんて、惚れ惚れしていますが、今レッスンしている曲も、ショパンの中の大曲中の大曲、「バラード第4番」です。

この曲を発表会で弾きたいと言ってくれている彼のためにも、次の発表会の日程がまだ決まっていない中で、
ニコニコ笑顔で元気に毎週レッスンに来てくれている教室の生徒さんたち、みなさんのためにも、必ず発表会を開催しなければいけない!!
と、強く思いました。

「発表会」というのは、生徒さんたちにとって、「目標」です。目標があると、心持ちが違います。
普段の楽しいレッスンに、ピリッとした気持ちも追加されて、やっぱり、一年に一度、「この時期」があるのが理想です。
一昨年まで当たり前にそうして来ていたことが、
昨年はできませんでした。
今年は、今すぐなら開催できそうな空気ですが、
そうもいきません。
発表会は心も身体も、そしてもちろん演奏の準備が必要ですから、
やっぱり、しっかり準備をしてから、ステージに立ちたいものです。

ただ、先ほど書いたように、発表会が開催されなくても、次の発表会が決まっていなくても、
いつもと変わらずレッスンに来てくれている生徒さんたちのために、おうちの方々のために、
世の中の様子を見ながら、準備をして行こうと思っております。
日程が決まりましたらお知らせしますので、
みなさん、待っていてくださいね。
その時までの「目標」を掲げて、前向きにレッスンしていきましょうね♪