もうすぐ30歳♪

今日は私の宝物の話をします。

母が言うには、私は、小さい頃におもちゃのピアノを遊びで上手に弾いていたそうなんです。
それを見ていた母が、3才の時にある音楽教室に連れて行ったところ、4才からしかレッスンをしていないと言われて、4才の誕生日を迎えてすぐにまた、その音楽教室に連れて行き、それからピアノを習ったんだそうです。
私はその時の事を全く覚えていないのですが^ ^

4才からピアノを習っていた私は、ピアノを弾くことが本当に楽しくて、「ピアノ」という楽器が大好きでした。
当時は今ほど「電子ピアノ」は主流ではありませんでした。
我が家のピアノは、アップライトピアノで、もう弾かなくなったからと、いとこのお家から譲ってもらったそうです。
そのピアノで毎日練習をしていました。
練習というより、遊んでいた?という感じかもしれませんが^ ^
とにかくずっと弾いていたのを覚えています。

小学生の頃から「ピアノの先生になりたい」と思っていました。
その夢はずっと変わらず、気がつくと中学3年生になっていました。
当時は「音楽大学」に行くならグランドピアノで練習をしないといけないと言われていました。

グランドピアノ!!?
それまで、グランドピアノが欲しいと思ったことはなかったし、グランドピアノはコンサートホールや、音楽教室、学校の音楽室や体育館にあるものだと思っていました。

自分のグランドピアノ?
想像しただけで、嬉しくなって、夢みたいでした♪
と言っても、そう簡単に買える物ではありません。
両親にも、「音大に行くならグランドピアノで練習しないといけないらしい」と伝えましたが、もちろん、すぐにOKが出るわけありません。

でも、私の頭の中はもうグランドピアノでいっぱいです。
「グランドピアノが欲しい」「グランドピアノが欲しい」
自分で買える物ではないし…
お年玉でも買えないし…

少し時が流れて、ある休日の朝、
母が「グランドピアノ見に行くよ!」と、寝ている私を起こしに来ました。
私は耳を疑いましたが、飛び起きました!
とっても嬉しかったのを覚えています。
私が本気で音楽の道に進みたいと思っている事を
理解してくれた両親にはとても感謝しています。

その時 見に行ったグランドピアノさん、
今ももちろん私の一番の宝物です。
私のところに来てくれて、もうすぐ30年になります。

この私の大切なピアノを、ピアノのレッスンに来てくれている生徒さん達が弾いてくれていることがとても幸せです。
たくさんの生徒さん達が弾いてくれているおかげで、
どんどん味が出るのです。

このピアノをプレゼントしてくれた両親に感謝ですが、
このピアノを弾いてくれる生徒さん達にもとっても感謝しています。

みなさん、このピアノを大切にしてくれて、
ありがとうございます♪

これからもこのピアノと私を、
どうぞよろしくお願いいたします♪

*時代は流れ、今は住宅環境の関係もあり、「電子ピアノ」が主流しています。
「電子ピアノ」もずいぶん進化して、グランドピアノの打鍵や音に近づけて作られていたり、いろいろな機能があり、音楽をとても楽しめる鍵盤楽器となっています。
今は「電子ピアノ」で音楽の道に進む生徒さんもたくさんいらっしゃいますので、そちらの方向で考えている生徒さんや保護者の方がいらっしゃった場合は、どうぞご安心くださいませ。