永遠の課題かも***

18歳の生徒さんが、
「ここ(レッスン室)に来るまでは、"よーーし、今日もやってやるぞ''と思ってるのに、いざピアノを前にすると、めちゃくちゃ緊張して、弾けなくなります。家では出来てるのに…」
と、胸の内を話してくれました。
もしかして、私が緊張感を与えているのかしら!!?
そんなオーラ出してる??
と、心配になりましたが、
話し合っていると、やっぱり、一生懸命お家で練習して来ているから、「上手く弾きたい、成功させたい、完璧に弾きたい」
という思いが強いからだね。というところに落ち着きました。

彼は中学2年生の時からレッスンに来てくれています。
この約5年間の彼の成長を見させてもらって来ました。
もともと真面目で一生懸命な生徒さんです。
いろいろな事を私に話してくれます。
自分の気持ちを素直に話してくれます。
とてもありがたいです。
本当に大人になりました。
大人になって来たから、余計に緊張するのでしょうね。

誰かに見られている時、かっこいい自分を見て欲しいし、
ピアノの演奏、上手だな、と思って欲しいものですよね。
小さい頃は人の目なんて気になる事なかったのに、
あの、「楽しい!嬉しい!」だけの気持ちはどこに行ってしまったのだろう?

私も"緊張しい"だから、彼の気持ちは良くわかります。

あるピアニストの方が言っていました。
「僕は緊張しなくなりました。今は全く緊張しません。
緊張しなくなるための訓練をすれば、緊張はしなくなります。」と。

なるほど。
「訓練」か…。
すごく納得しました。

ただ、18歳の彼にも伝えましたが、
程よい緊張感のある演奏は、惹きつけられる気がします。
程よい緊張している人の演奏、私は感動します。
素敵な演奏をしていると感じる事が多いです。

だから、私も緊張しない人間になりたいのだけれど、
誰かに聴いてもらうために一生懸命 練習という訓練を
したのなら、緊張していても、良い音が奏でられているのではないのかな。
と、信じたいと思います。

そして最後に、
あなたの演奏が、私はとても好きですよ^ ^